Trace of Fog / Yu-ki Abe

#19 Trace of Fog / Yuki Abe

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「新しき家」で第17回三木淳賞を受賞した阿部さんの「霧のあと」のZineです。俺は新宿ニコンサロンで「新しき家」、銀座ニコンサロンで「霧のあと」を見て、それぞれの写真にもやられたんですが、なによりその構成力に圧倒されました。確かそのとき「すげえ良かった!」みたいなことをツイッターか何かに書いた気がします(探したけど見つかんないんでちゃんとブログにでも書けば良かった)んで、ここ最近ちょっとした縁があってお会いすることとなり、色々とお話したりしたんですが、その後日、表参道のSpace Jingでの彼の個展でこのZineを購入したという次第です。分類するならばランドスケープなんでしょうが、一般的なそれとはちょっと違うタイプの絵画性というか、ブリューゲルの「雪の中の狩人」のような俯瞰的物語性を持っていたり、視覚的な「美しさ」にとどまらないスペクタクルでエンタテイメントなものも兼ね備えていて、とても面白いです。でも彼の写真は大きいサイズで見たほうが色々と発見があると個人的には思うので(もちろんこのZineも良いですが)、ぜひ個展でそれを確認して欲しいなと思います。ちなみに「霧のあと」の「あと」はTraceのほうの「あと」だったんですね、ずっとAfterのほうだと思ってました...ははは、すみません。

Evidence / Larry Sultan and Mike Mandel

#18 Evidence / Larry Sultan and Mike Mandel

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1977年に初版が出て、2004年に少し手を加えて復刻され、その2004年版が今回は2017年版として再販されました。初回の版数が少なかったのか、今でもほとんどのサイトでBack Order状態なんですが、俺は探し回って結局Amazon.comで買いました。40ドルだったんで、送料込みでも恐らく最安値です。まだ在庫あるみたいだし欲しい人はそこから買うといいんじゃないでしょうか。Amazon.co.jpのマーケットプレイスで3万円なんて法外な値段で出してる人いますけど、悪い冗談ですね。んなことはいいとして、いろんな記録資料の写真を集め、それぞれの文脈から切り離して並べた写真が、どうしてこんなにスリリングで面白いのか。それが無意識なのか意識的なのかわかりませんが、左右に並べられた写真、あるいはページを開くたびにその「共通点」や「流れ」、あるいは「意図」を推測し、何かしらのイメージを持ってしまうというのは、いかに俺らが「写真」を見ていないかを認識させているようで、見れば見るほど「わからなく」なります。でもその「わからなさ」もまた心地よく、時間を置いて見るたびにその印象が変わる不思議な写真集だと思います。

Pictures From Home / Larry Sultan

#17 Pictures From Home / Larry Sultan

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初版が1992年に出版されたLarry SultanのPictures From Home、今回のは最近Mackが出した復刻版です。面白いんだけどじゃあ何が面白いのかと聞かれても上手く答えらんないけど、家族写真って言うよりも、老夫婦を題材としたドキュメンタリーとも演出とも思えるような奇妙な写真群と言う感じかな。もう写真だけで色々成立しちゃってるんじゃないかとも思えるし、表情に起伏の少ない老父婦は見ているだけで変な気分になってそれはそれで楽しめるんだけど、それらの写真と一緒に載ってる資料やテキストを読み解いていけば、よりその深みを楽しめるんじゃないかな。テキストの言語は当然英語だし量も多いから、自分の教養の無さとか生まれの不幸を呪うしかないけど...あと今回のMack版で追加されたらしい8mmフィルムを引き伸ばしたページは蛇足だったかも。オリジナル版のまま出して欲しかったな。そんなこんーな。

The Yellow River / Zhang Kechun

#16 The Yellow River / Zhang Kechun

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以前から気になっていたZhang KechunのThe Yellow Riverの2ndが出るということで、版元のJiazazhi Press(中国)から予約して買いました。っていっても3月か4月だった気がするので、ずいぶん間が空いちゃって申し訳ない。ただ単純に書くのが面倒だっただけです。Zhang XiaoのCoastlineや、GronskyのMountains and Watersな中国と同じライン上にあるように見えますが、他に比べると、土地の広さやその壮大さと人間の存在の小ささのコントラストをより強調しているように見えます。某本屋の書いてる紹介文の物語性とか黄河の父性とかはよくわかんなかったけど、クソでかい黄河とそこに映る物や人から、ずっと続く時間の流れとか、人類のなんちゃらみたいな壮大な何かを感じました。時々気が向いた時に引っ張り出して眺めたい写真集です。

[Featured] Cheese by Konbini - La photographie de rue intimiste de Yota Yoshida dans la banlieue tokyoïte

おひさしぶりです。生きてます。

Kobiniというポップカルチャー専なサイトのCheeseというコンテンツで、プロジェクトの紹介をしてもらっています。ViceのCreatorsみたいなもんでしょうか。よく分かっていません。事前にご連絡頂いたので写真を提供したら、その日に記事になってました。はやい。記事内容はどうもLomographyのインタビューの内容を再構成しているような感じです。いずれにせよ、ありがとうございました。